はじめに
「夏は汗をかきやすいから痩せやすいはず…」そう思っているのに、気づけば体重が増えていた経験はありませんか?
その背景には 睡眠の質の低下 が関わっているかもしれません。
睡眠は単なる休養ではなく、体の機能を回復させるための大切な時間です。特に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」がバランスよく繰り返されることで、体型維持や代謝調整に大きな影響を与えます。
今回は、夏に乱れやすい生活リズムと睡眠の質の関係、そして体型づくりに欠かせないレム睡眠・ノンレム睡眠の役割について解説していきます。
レム睡眠とノンレム睡眠の役割
人は眠っている間に「ノンレム睡眠(深い眠り)」と「レム睡眠(浅い眠り)」を約90分ごとに繰り返しています。このサイクルがきちんと機能することで、体は回復し、心も安定します。
ノンレム睡眠(深い眠り)

- 脳と体が休息する時間
- 成長ホルモンが分泌され、筋肉や細胞を修復
- 脂肪燃焼や代謝のリセットが起こる
👉 特に寝始めの3時間に訪れる深いノンレム睡眠は「黄金の睡眠」と呼ばれ、体型づくりに欠かせません。
レム睡眠(浅い眠り)

- 脳が活発に働き、夢を見ることが多い
- 記憶や感情を整理し、自律神経のバランスを整える
- 精神的ストレスを解消し、心を安定させる
👉 レム睡眠が不足するとストレスが溜まりやすく、食欲のコントロールも乱れがちになります。
睡眠不足が体型に与える影響
睡眠が浅くなったり不足したりすると、次のような悪循環が生じます。
- 成長ホルモンの分泌不足 → 脂肪燃焼効率が下がる
- 自律神経の乱れ → 代謝低下やストレス食い
- ホルモンバランスの崩れ → 食欲を抑えるレプチンが減り、食欲を増進させるグレリンが増える
その結果、体重が増えやすく、体型維持が難しくなってしまうのです。
夏に睡眠の質が下がりやすい理由
- 寝苦しい暑さ
→ 熱帯夜で深いノンレム睡眠に入りづらい。 - 生活リズムの乱れ
→ イベントや夜更かしで就寝・起床時間が不規則に。 - 光の影響
→ 夏は夜も明るく、眠気を促すメラトニンの分泌が抑えられる。
こうした要因が重なり「眠りが浅い」「疲れが取れない」と感じやすいのが夏の特徴です。
夏に取り入れたい睡眠改善法
・快適な室温をキープ

→ エアコンは27〜28度、扇風機やサーキュレーターで空気を循環。深い眠りを妨げない環境づくりを。
就寝・起床時間を一定に

→ 平日・休日問わず同じ時間に寝起きすることで、体内時計が整い睡眠サイクルも安定。
朝の光を浴びる

→ 起床後に太陽光を浴びると体内時計がリセットされ、夜に自然な眠気が訪れます。
日中の適度な運動

→ ウォーキングやストレッチ、ピラティスなどで体を動かすと深い眠りに入りやすくなる。
寝る前のリラックスタイム

→ 入浴や軽いストレッチ、深呼吸で副交感神経を優位にし、眠りの質を高めましょう。
まとめ
- 睡眠は「体と心を回復させる時間」であり、体型維持に直結する
- ノンレム睡眠で体を修復し、レム睡眠で心を整えるサイクルが重要
- 夏は暑さや生活リズムの乱れで、このサイクルが崩れやすい
- 室温管理、生活リズムの一定化、日中の運動、寝る前のリラックスで質の高い睡眠を目指す
BMでは立ち姿勢や日常動作を分析し、一人ひとりに合ったピラティスやトレーニング、ケアストレッチを提供しています。体のバランスが整うことで、自律神経や呼吸が安定し、結果的に睡眠の質も高まりやすくなります。
「夏太りを防ぎたい」「健康的に体型を整えたい」という方は、ぜひ生活リズムと睡眠の質にも目を向けてみてください。体も心もリフレッシュし、夏を快適に過ごしましょう。