暑〜い夏、ちょっと動いただけで汗が噴き出し、「なんだか疲れやすい…」「食欲がない…」なんて感じること、ありませんか?
その原因のひとつは “酸化ストレス” かもしれません。
紫外線や暑さ、冷房の効いた部屋と外気温の差…。
こうした夏特有の環境は、体の中に“活性酸素”を増やします。活性酸素は悪者扱いされがちですが、本来はウイルスや細菌をやっつける防御役。
ただし増えすぎると細胞や血管を傷つけ、疲労、免疫低下、老化のスピードアップまで引き起こします。
さらに、活性酸素が増えすぎると体は酸性寄りに傾きます。
人間の体はアルカリ性が理想
私たちの血液は**弱アルカリ性(pH7.35〜7.45)**に保たれるのが健康な状態。
酸性に傾くと、酸素の運搬効率が落ち、疲れやすくなったり、免疫力が下がったりします。
酸性に傾く主な原因は…
- 加工食品や砂糖、揚げ物の摂りすぎ
- ストレスや睡眠不足
- 激しい運動や飲酒
- 紫外線や大気汚染
これらを日々ゼロにするのは難しいですが、抗酸化作用のある食材を摂れば、活性酸素を中和し、体をアルカリ性に保つ手助けができます。
抗酸化食材と詳しい役割
ビタミンC(パプリカ、キウイ、レモン、ブロッコリー

→ 活性酸素を直接除去。コラーゲン生成を助け、肌のハリを守ります。免疫細胞の働きもサポート。夏風邪予防に◎。
📌 最新の研究では、運動後の疲労回復を早める効果も報告。
ビタミンE(アーモンド、かぼちゃ、アボカド)

→ 細胞膜を酸化から守り、血流改善。冷房で冷えやすい体にも効果的。
📌 脂質と一緒に摂ることで吸収率UP。
β-カロテン(にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤ)

→ 体内でビタミンAに変換され、粘膜保護と免疫力UP。紫外線から肌を守る働きも。
リコピン(トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ)

→ 紫外線による肌ダメージ軽減。血流改善と疲労回復にも。
📌 加熱調理で抗酸化力が約1.5倍になるとの報告も。
ポリフェノール(ブルーベリー、緑茶、カカオ)

→ 強力な抗酸化力で血管や肌の老化予防。目の疲れやむくみ軽減にも。
調理のコツと理由
ビタミンCはできるだけ生で

熱や水に弱く、長時間の加熱で壊れやすい。サラダや生フルーツが◎。
β-カロテン・リコピンは油と一緒に

脂溶性ビタミンなので、油と合わせると吸収率が3〜6倍にUP。
ビタミンEはビタミンCと一緒に

お互いを酸化から守り合う“助け合い”効果あり。
ポリフェノールは分けて摂る

体内に長く留まらないため、朝・昼・夜などこまめに補給。
夏バテ防止の食べ合わせと理由
- 冷やしトマト+オリーブオイル+バジル
→ リコピンの吸収率UP+血流改善。バジルの香りで食欲増進。 - キウイ+ヨーグルト+はちみつ
→ ビタミンCと乳酸菌で免疫強化。はちみつで素早くエネルギー補給。 - かぼちゃの冷製スープ(牛乳+かぼちゃ+玉ねぎ)
→ ビタミンE&β-カロテンで細胞保護。乳製品の脂質で吸収効率UP。玉ねぎの硫化アリルで血流促進。 - ブルーベリースムージー(ブルーベリー+バナナ+豆乳)
→ ポリフェノールで酸化抑制、バナナのカリウムでむくみ解消、豆乳のタンパク質で抗酸化酵素の材料補給。
無理なく続けるポイント
- 彩り重視:赤・黄・緑・紫の野菜や果物を揃える!
- 水分補給:冷たい麦茶や冷茶でミネラルも一緒に!
- タンパク質セット:抗酸化酵素の材料になるので肉・魚・大豆製品を忘れずに!
まとめ
夏の暑さや紫外線は、知らないうちに体を酸化させ、酸性に傾けてしまいます。
でも、抗酸化食材をうまく取り入れれば、体を弱アルカリ性に保ち、疲れにくく元気な夏を過ごせます!
「今日はトマトをオリーブオイルで和えてみよう」
「おやつはブルーベリースムージーにしよう」
そんな小さな積み重ねが、夏バテ知らずの体を作る第一歩です!